STUDENT NEWS:外国語学習の動機

 私はAPHでフランス語、北京語、スペイン語、英語の4カ国語をお世話になっています。(英語は現在休学中ですが。)今回、多くの言語を勉強する者として、その方法について書くように言われました。しかし、はっきり言って中学から数えて通算10年以上勉強している英語でさえ、片言に過ぎない私にとってそんな偉そうな事を書けるのかと、かなり悩みました。とても勉強の仕方など語れる立場ではありません。そこで、私が何故多くの言語を勉強し始めたのか、何故それが続いているのかという事について述べたいと思います。 私の動機は簡単です。旅行先で楽しく過ごしたい、おいしいものを食べたい、欲しい物を買いたい、という単純なものです。そのためには地元の人と、コミュニケーションが取れないといけません。初めのきっかけは、フランスに行った時に、リヨンのホテルのショーケースに飾ってあるバックに一目惚れし、どうしても売って欲しいと英語でお願いしたのですが、返って来るのはフランス語ばかり。どうやらディスプレイの物だから売れないと言っているらしいのですが、こちらの意思をうまく伝える事ができず、くやしい思いをした事です。その数カ月後、わたしはAPHでフランス語を習い始めました。3年終わった現在は、フランスでは買い物もでき、レストランで注文もでき、ホテルのフロントでは文句も言えるようになりました。コミュニケーションができると、もっと勉強しようという気持ちになります。
 また、マレーシアの小さな島で、飛行機のチェックインのとき、列に並んでいる夫の側でボーっと待っていたら、English Nativeの人に列の後ろはあちらですよと言われ、私は並んでいませんと言いたい事はわかっていても、思わずSorryとしか言えなかった事が情けなくて、英語のレッスンを始めました。私はあまり英語圏の国には行かないのですが、それでもやはり英語は世界の共通語。しゃべれて損はしません。いざという時、咄嗟に言葉が出ると役に立ちます。日本人は頭ではわかっているのに引っ込みじ思案で口に出せずに損している事が多いのです。話し掛けられたら、片言でも話し返す、これが大切な事だと思います。 私は何故か旅行に行く時は、必ずその国の「こんにちは」「ありがとう」「すみません」は覚えていくようにしています。発音がよくわからない時は、着いてすぐ、現地のガイドに訊いて覚えます。その3つの言葉だけでも、地元の人は何々語うまいね、と言って喜んでくれます。ベトナムやカンボジアでもその3つの言葉を繰り返すだけで結構何とかなりました。要は、日本人だけの殻を作らずに、積極的にアプローチしていく事でしょう。
 中国語は反対に、中国へ行く前から勉強し始めました。今までの旅行での言葉の大切さをよく分かっていたからです。決り文句を幾つか覚えていっただけでも、地元の人とかなり意志疎通はできます。中国は何回かリピートしているので、その度に知っている言葉が増えるのは嬉しいものです。
 言葉を学ぶために大切な事はMotivationだと思います。ただ、漠然としゃべれるようになりたい、うまくなりたいという気持ちだけでは長続きしないと思います。留学したいとか、仕事でクライアントと話したいとか、海外出張に役立てたいとか、あるいは外国人の友達を作りたいとか、映画を字幕なしで見たいとか、人によって理由は様々でしょうが、はっきりとした目標が有れば、勉強もしたくなるし、長続きもします。日本語は言語学習てきには他のどの言葉にも似ていない「独立語」という言葉らしいのですが、その点では私達日本人が外国語を勉強する事には確かにデメリットが大きいかもしれませんが。ですが、反対に言えばそんな難しい日本語を勉強しなくてもしゃべれるというのはラッキーと言えるかもしれません。一方、漢字を読めるという事は、中国語は見て分かりやすいという事です。また私達は子供の頃から英語を学校で勉強していますからアルファベットの土台はあるはずです。英語が少し分かれば、ドイツ語も規則さえ覚えれば理解しやすいと思います。ラテン系の言葉も1つ覚えると、たとえば、フランス語を少し知っていると、スペイン語はかなり分かりやすいです。スペイン語とイタリア語はもっと似ています。こうやって、芋蔓式に覚えていけば、マルチリンガルも夢ではないと楽観しています。     A. K.